⑥ ココ二イルコト
2001年 監督：長澤雅彦 出演： 真中 瞳、 堺 雅人 他 |
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「ま、ええのんと ちゃいますか？」 このセリフが 心地よく耳に残ってます。
志乃は、ある大手広告代理店のクリエーター。ある日、不倫相手である 常務の妻が会社をたずねてきた。そして 突然の大阪転勤。自暴自棄になる志乃の前に 漂々とした男、前野が現れる。前野はことあるごとに志乃の心に語りかけ、少しずつ志乃の心を溶かしていく。
この映画 なにげなく始まり、 なにげなく進行し、なにげなく終わります。でも 俺の心には、けっこう強烈に残る作品なんですよね。 まあ、主人公を演じる 真中 瞳の演技力うんぬんは語りませんが、この作品に関する限り、ハマってる！って思います。 周りを固める 脇役陣がいい味出してるっていうのもあるんでしょうがね。
俺の場合、男だからってこともあるんでしょうが、主人公ではなく、主人公に好意を寄せる前野に自分を重ね合わせて見ていました。好意を寄せるって言いましたが、この物語の場合、好意＝恋愛感情 ではなく 好意＝人間愛 なんですよね。相手の女性に対して決して無理な愛情表現はしない。 なにげなく側にいて、なにげなく見守る。前野はそんな なにげないことに 大きな喜びを感じられる、ある意味 幸せな人間なんですよね。なんとなく俺にも似た気質があるような気がして、なんか不思議な気持ちになりました。
この映画、結構好き嫌いが別れるかもしれません。なんせ「なにげない」映画ですから。
それでも 「ま、ええんと ちゃいますか？」
とにかく 一度 見てください。
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